現代人は酸素不足!?
今よりもっと健康に!



酸素大切さ役割

人間が生きていくためのエネルギーは酸素によってもたらされます。
私たちの住む地球における大気中の酸素濃度は、大気汚染や海洋汚染などの影響により年々減少しているのをご存知でしょうか?100年前は約25%あった酸素濃度ですが、現在は21%にまで減少してきています。地球上のすべての生物にとってなくてはならない酸素。酸素は、生きる力となるエネルギーを作るためにとても重要な役割をしています。
私たちが食べたものは栄養分として水に溶けた状態で細胞内のミトコンドリアというエネルギー生産工場に運ばれ、これを酸素で燃やしてエネルギーが作られます。エネルギーのうち約80%が体温維持に使われ、残りの約20%が活動エネルギーとして使われています。
人間はしばらく食べなくても、生きることが可能と言われています。水は数日ぐらい飲まなくても耐えられますが、酸素は供給が断たれると、わずか数分で死に至ります。
なぜそれほど短時間で死んでしまうかというと、酸素は身体にためておくことができないし、酸素がないと生きるためのエネルギーを作れないためです。特に、酸素の消費量の多い脳はダメージが大きく、酸素がないとすぐに活動できなくなり、2〜3分で再起不能になってしまいます。人間にとって酸素がもっとも重要といわれるのは、エネルギーの生産に深くかかわっているからなのです。

酸素不足がもたらす体の変化

こんな時も体は「酸素不足 」になっています!

激しい運動や運動不足による酸素不足に!

ストレスによる酸素不足に!

貧血による酸素不足に!

飲酒による酸素不足に!

酸素不足のメカニズム

運動不足による酸素不足

運動をしていないと日常生活に必要なエネルギー量が少なくなり、そのエネルギー量が少なくても良い状態が通常となっていくことでエネルギー産生に必要な酸素摂取量が増々減り、さらに酸素不足となる。
酸素不足で体全体がエネルギー不足となるため、体調不良になる。
また、エネルギー工場である筋肉(細胞)が減る。

・病院で寝っぱなしになっていると筋肉が毎日1.3%ずつ減る。
・ギプスをしていると筋肉が痩せて動かなくなる。

運動不足で酸素不足になるメカニズム

ストレスによる酸素不足

不安やストレスを受けると、体が緊張し自然と呼吸が早くなってしまう。
呼吸が浅くなると、空気中から十分な酸素を取り込むことができなくなってしまい酸素不足になる。
過呼吸やパニック障害も、呼吸の早さ、浅さが原因となり酸素不足を引き起こす。
酸素不足が起こると脳に十分な酸素が行き届かなくなってしまい、思考回路が鈍くなり、集中力や記憶力がわるくなる。
抱えている不安がさらに増大し酸素不足がひどくなると、不眠症や鬱になるなど悪循環を招く可能性がある。

ストレスによる酸素不足になるメカニズム


貧血による酸素不足

呼吸により肺に取り込まれた酸素は肺胞で小さくされ、最終的に酸素分子の形でヘモグロビンに結合して赤血球として血管を通り、体の隅々に届く。
赤血球やヘモグロビンは酸素を体に取り込み、体中に届けるために必要ですが、貧血になるとこれらが少なくなるので十分に酸素供給ができなくなり、酸欠となる。

貧血による酸素不足になるメカニズム

飲酒による酸素不足

肝臓のADH(アルコール脱水素酵素)でアセトアルデヒドにするときに酸素が消費される。
また、このアセトアルデヒドはALDH2(アルデヒド脱水素酵素)で酢酸になり最終的に二酸化炭素と水に分解するがこのときにも酸素が消費される。
アルコールは2段階で酸素が消費されるので、酸素不足を考えて飲酒することが大切。

飲酒による酸素不足になるメカニズム